はじめに…


 皆さんはエド・ハイネマンという人物を知っていますか?
 彼はアメリカの航空機メーカー、ダグラス社(当時)の設計技師で、A-1,A-3,A-4といった機体を手がけた、その方面では有名な人物です。

 彼は、最後の「名のある設計者」だとも言われています。
 というのは、彼以後、即ち1960年代以降、航空機(軍用機)の設計は、多くのグループによる分業体制化が進み、もはや一人の設計者の名前だけで語る事が出来ないほど、複雑にシステム化されていったからです。

 また一方、エンジンの進歩により、設計の主眼は「いかに空気と折り合いをつけていくか?」から、「いかに空気を引き裂くか?」に移行していきます。

 さらにコンピュータの進歩が、追い討ちをかけます。以前はとても飛ぶとは思えなかったような機体を、コンピュータ(と強力なエンジン)は、いとも簡単に飛ばしてしまいます。

 その結果、現代の航空機(軍用機)は、かつての優雅さや味わいのようなものを、どこかに置き忘れてきてしまったのではないか、と私には思えます。

 そういう意味で、私にとって航空機が最も航空機らしかった時代、即ちレシプロの最後期からジェットの黎明期あたり(これはちょうど第二次大戦の末期にもあたります。)を背景に、個性的な設計者の思想(とその背後にある国民性)を色濃く反映したユニークな機体をテーマにして、ついでに開発の背景や経緯などもショートストーリーとしてまとめてみたみたものが、この架空航空決戦兵器図鑑です。


 なお、登場する航空機が実際に飛ぶかどうかは、大いに?ではありますが…(^^;)


 最後に…
 本ページの記載事項は改めて言うまでもなく、全てフィクションです。現実のものとは一切関係ありません。
 また、作中のメーカー名や個人名、組織名等が、実在のものを連想させることがあったとしても、それは気のせいです(^^;)。


 
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