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エヴァの謎に関する一考察
ここでは、エヴァにおける謎について、私の独断と偏見に基づいて、まとめてみました。
制作サイドの公式見解ではありませんので、その旨充分お含みおき下さいませ。
とりまとめ方針
(1) TV版の内容をベースとし、劇場版は春夏ともに完全に無視しています(^^)。また、SGAINAX 邪推委員会で既に発表済みのものも含みます。
(2) あくまで論理的もしくは(超?)物理的解釈を試みるものであり、宗教的、隠喩的解釈は含んでいません。
(3) 謎はお互いにリンクしているため、説明が重複する場合があります。
(4) 謎を全て矛盾無く合理的に説明することは極めて困難(というより殆ど不可能?)であり、より整合性を高めるために、既に記述した内容が頻繁に変更される場合がありますので、その点ご理解下さい。
綾波レイ
・碇ユイが、2004年の実験当時、身ごもっていた胎児。
・妊娠初期の段階だったので、ユイ自身も気付いていなかった。
・ユイの実験が不成功に終わったのも、胎児の存在が遺伝学的にノイズとして作用したためである。そのため、ユイとは異質の存在として初号機には完全に同化されず、サルベージのときにリジェクトされた。
・その結果、レイはリリス(使徒)とヒトの両方の性質を持つこととなった。
・胎児で取り出されたレイは、暫く三号分室に置かれた人工子宮で育てられ、やがて「生まれる」ことになった。
・仮死状態に陥ったリリスを、復活させるための切り札。
(97/08/30)
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アダム
・生命の父。
・アダムと使徒(リリス)の違いは、性別の違い(人でいう性別とはニュアンスが異なる。)のみであり、他は同一なので、区別が極めてつけにくい。
・カヲルがリリスをアダムと誤解していたのは、あらかじめ与えられた知識が偏向されたものであったためと、この違いの微妙さのためで、すぐ間近まで来たときにようやく識別できた。
・厳密には使徒ではないが、便宜上「第壱使徒」と呼ばれる。また「光の巨人」とも呼ばれる。
・ベークライトで固められた胎児状アダムは、セカンドインパクトで原始状態に戻った姿から再び成長させる過程のもの。
(97/08/30)
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リリス
・「『生命の母』の候補」のうちの一体。
・「全ての始まり」において、アダムと最初に接触したために、生命の母となった。
・人類(というより現生地球型生命全般)はアダムとリリスの子孫。
・セカンドインパクトにより仮死状態に陥っているリリスは、本来なら次のインパクトを起こすことができないが、ゲンドウは、レイを融合させることで復活させようとしている。
・正体の定かではない「第弐使徒」は、このリリスのこと。
(97/08/30)
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使徒
・「『生命の母』の候補」の総称。
・その後の、そのタイプの生命の発展の可能性を封じ込めたもの。
・生命の母は、リリスを含めて16体ある。
・本来使徒は、原始地球状態でアダムと接触することで活性化し、生命の母となることが出来る。
・アダムと使徒の接触は全くランダムなものであり、どの使徒が選ばれるかは偶然による。
・だが、セカンドインパクトが中途半端な状態で起こったため、原始地球に戻らない状態で使徒が活性化し、(単性生殖のような形で)羽化することになる。
(97/08/30)
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エヴァ
・使徒に対抗し、迎え撃つための準備がエヴァ。
・成体アダムの構造を模し、その構成材料(生体パーツ)はリリスを用いた。
・生体パーツはリリスの組織を元に、人工的に作り出したものを使用している。
(97/08/30)
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初号機
・碇ユイの魂が封じ込められている。
(97/08/30)
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量産型エヴァ
・ヒトサイズのエヴァ。
・ゼーレの委員一人一人が融合するためのもの。
(97/08/30)
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人類補完計画
・アダムと使徒(リリス)を接触させるとインパクト(仮称)が起こることが、セカンドインパクトの解析から分かった。
・一方、リリス以外の使徒が羽化することも明らかとなった。
・ゲンドウはこのことを逆手に取り、リリス以外の使徒を全てせん滅することで、リリス、ひいては人類が確実に再出発できるようにしようと考えた。
・ただ問題は、リリスが仮死状態にあって、このままではインパクトを起こすことが出来ないことである。そこで、碇ユイがリリスにヒトの魂を移植することで復活させることができるかどうか、リリスの分身たるエヴァと自らの身を持って実験を行い、目処をたてた。
・ここで、ゲンドウは人類補完計画の遂行を決意する。
・しかし、このことを正直に上申しても、ゼーレを納得させることはできない。そこで、ゲンドウはセカンドインパクトの過程で明らかになったもう一つの事実、すなわち、アダムとリリスの接触をロンギヌスの槍の制御下において実行させると、不死を獲得できることを利用した。
・案の定、ゼーレは人類補完計画を不死を獲得する計画であると信じ、承認した。
(97/08/30)
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インパクト(仮称)
・成体アダムと成体使徒が接触すると起こる現象。
・この現象が起こると、全ての生命のDNAを巻き込んで、地球は(「生命の素」を含んだ)原始状態に引き戻される。
・この原始地球上で、アダムと使徒が接触(この状態ではインパクトは起こらず、融合のみが果たされる。)することで、生命形態の種が形成され、それが順次「生命の素」にコピーされていく。
・当初、この「インパクト」の真相は理解されておらず、単に無限のエネルギーを引き出せる程度の認識しかなかった。
・セカンドインパクト時のデータにより、急速に解明が進んだ。
(97/08/30)
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セカンドインパクト
・アダムとリリスを接触させたために起こった、インパクト。
・ただし、ロンギヌスの槍が(使用方法が不完全であったため、というよりその機能を正確に把握していなかったために)反応を抑制したため、完全な形でのインパクトは起こらなかった。そのため、全地球規模には展開せず、南極が蒸発しただけで終わった。
・この時、アダムのみが原始状態に戻り、リリスは下半身だけが縮退した状態で停止し、仮死状態に陥った。
・逆に、その他の使徒を覚醒させるきっかけとなってしまった。
(97/08/30)
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ロンギヌスの槍
・SS機関のエネルギー流を逆転させる機能を持つ。
・アダムと使徒の接触時に、槍を適切に使用するとエネルギー流を正確にコントロールすることが出来、結果としてインパクトは発生せず、両者の完全な融合が可能になる。(つまり不死を獲得できる。)
・この槍に貫かれた第拾五使徒は、SS機関のエネルギー流が逆転してディラックの海に呑み込まれた。
・槍を南極から運んできてリリスに突き刺したのは、リリスをどうにかするのが目的ではなく、ゼーレ版の人類補完計画に必要なため。(ゲンドウ版では不要なので、結局は体よく放擲してしまった。)
(97/08/30)
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ジオフロント
・特別な空間。
・エネルギー流を外部世界と遮断できる空間。反応を完全な形で進められる。
(97/10/18)
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ゼーレ
・秘密結社。
・その歴史は古く、紀元前にまで溯ることができる。そのコアメンバーは世襲制であり、人類社会を裏から牛耳る一方、表社会でも政財界の有力者として君臨している。また、メンバーリストは最高機密事項とされている。
・新規にゼーレの一員となるためには、最低限姻戚関係が必要とされるため、ゲンドウは(ゼーレのコアメンバーである)ユイに狙いをつけることとなった。
・ゼーレは古い歴史を持つ秘密結社であるが故に、そのコアメンバーにはある種のプレッシャーが常につきまとっていた。すなわち、祖先から受け継いできた財産を子孫に伝えていかなくてはならない、という使命である。そんな「家のためには己を犠牲にする」ことを強いられてきた彼らにとって、ゲンドウが提案した人類補完計画は、参加する本人に利益がもたらされるという、願ってもないものだった。そのため、ゼーレは一も二もなく計画を承認するのだった。
(97/10/18)
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SS機関
・使徒のエネルギー発生機関。
・そのエネルギー源は「ディラックの海(注)」であり、無限のエネルギーを引き出すことが出来る。
注)物理学で言うところのそれというより、「百億の昼と千億の夜」(光瀬龍著)に出てくるそれを指している(と思われる)。
(97/10/18)
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