ジェット迎撃戦闘機
経緯
第二次大戦後、ドイツの脅威は去ったが、新たに共産圏の脅威を感じはじめたイギリス空軍は、高空を高速で飛来する爆撃機を迎え撃つ戦闘機を開発するべく、ブラックバード、ポーカーの2社に試作を命じた。
本機はポーカー社の案である。
高い上昇力を得るための最も良い方法は、高出力のエンジンを搭載することである。そのためにはレシプロはすでに限界であり、ジェットエンジンに期待するところが大であった。
だが、当時のジェットエンジンはまだ大きく、嵩張る割に出力が低かった。
そこで、ポ社のマッカラム技師長が目をつけたのが、イギリスにとっての仇敵「V-1」に搭載されたラムジェットだった。
これはコンパクトだが、出力が低いのが難点であった。そこで、数をつけることでカバーすることにした。
結果として、戦闘機でありながら6基ものエンジンを搭載することとなった。
完成した機体は、全体的にコンサバティブ(旧来のレシプロ並み)なフォルムであるが、なんといっても尾部に環状に配置されたエンジンが特徴的であった。
テストでは高上昇力を披露するも、6基のエンジン出力を一定に保つのが困難で、結局不採用となった。
特徴
・エンジンの間から尾翼(正面から見ると「人」字状)
・機首に30mm砲4門装備。
諸元
・全長:?m
・全幅:?m
・エンジン:
・乗員数:1
各部詳細