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Jaguar M

 今回は、情景写真でもなく年賀状用の元画像でもない特別編です。
 ここ数年、模型製作はパッタリ止まっていたのですが、なぜか勢い(笑)で再開。既に3作ほど完成(いずれも、途中まで作ってその後放置していたもの)しましたので、記録しておくことにしました。

 機体は、エレール製1/50のJaguar M(フランス海軍型)です。
 本キットは、新規調達のエアブラシのテストと、カンを取り戻すための実験台を兼ねた再開第一作です。(失敗してもあまり惜しくない。)
 プロポーションはよさげですが、考証的にも組み立て精度的にも問題山積というシロモノ。

 まずは考証面です。
 海軍型は脚周りが空軍型と大きく異なるのですが、脚柱と車輪こそ専用パーツ(ただし、形状はかなり怪しい…)が付属しているものの、脚扉の構造(分割)は空軍型のままで、実機と大きく異なります。(おそらく、空軍型の金型をそのまま使用?。まぁ空軍型だとしても、実機とはパネル形状が異なっているという有様なんですが…)
 正確に再現しようとすると、フルスクラッチか飛行状態しかないため、今回は断念して、前脚は前部扉自作/後部扉閉状態、主脚は前部扉閉状態/後部扉を上ヒンジに変更、のみでお茶を濁すことにしました。

 また、エアブレーキはヒンジと胴体側の内装が異なるため、こちらも閉状態にしてあります。
 あとはブライドル用フックの自作(キットのは中央部1個だが、実機は左右各1個)と着艦フックの先端を作り直したのみで、コクピット内部とか胴体上面のインテークとか機首のピトーor計測管とか、その他諸々は手を加えていません。
 なお、腹部のフィンと主翼の整流板は後から追加されたもののようなので、なくても問題はなさそうです。

 次に精度面です。
 本キットは左右の主翼と胴体中央上面が一体成型なのですが、主翼下面と胴体との間に盛大な隙間が生じます。なので、翼部と胴体部を一旦切り離し、整形後に再び接着しました。(当初はイモ付けを考えていたのですが、さすがに強度に不安を感じたので、真鍮線を埋め込んで連結しました。)
 水平尾翼は、左右別々に胴体の穴に尾翼のダボを差し込む方式ですが、ユルユルで角度が決まりません。ここでは、手持ちの図面から下半角を計測して簡単な治具を製作し、接着時のガイドにする方式を採りました。
水平尾翼装着用治具
 それと、組み立て終盤になってからですが、テールヘビーで尻餅をついてしまうことが発覚。着艦フックを下げて支持棒代わりにすることも考えたのですが、操縦桿を一旦剥がすことでコクピットから機首側に隙間を確保できたため、錘を押し込みました。(こんなところで、コクピットが作り込まれていないメリットが発揮されるとは…)

 モールドは凸ですが、全て削って筋彫りし直してあります。
 デカールは、(とにかく古いキットなので)黄変もしていて半ば諦めていたのですが、貼ってみると意外にいけました。とはいえ、国籍マークなどは、間近で見ると結構シワシワ…。そのためもあって、シルバリングを抑えるためのクリアコートはしていません。

 製作にあたっては、以下のサイトにお世話になりました。お礼申し上げます。
 蛇乃目伍長の「エアフォースの英国面に来い!」 Mk.2 : ジャギュアM
 SIG FFAM - Jagauar M(ここのモデルは同一キット?だとすると凄い)
 Dassault-Breguet Jaguar M [in french]
 walk-around of SEPECAT Jaguar (single-seater)(注:空軍型です)
 SEPECAT Jaguar-E Walkaround Gallery(注:空軍型です)

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